「あ。ここだな」と思えた日。


家探しをスタートをした頃… 私(妻)は頭でっかちになっていました。
「資産性」「将来のライフプラン」「可変性に対応」などのキーワードに共感して、私たちはマンション、マンションを買うべき…!と考えて、一人突っ走り、無料のセミナーに出向いて勉強をしに行ったり、本やブログを読み漁っては知識を増やす、そんなことをしていました。

また、それと同時に、勇気を出して夫とお互いの資産のことを共有したり、リノベ会社さんに紹介いただいたファイナンシャルプランナーさんに家計診断をしてもらい。
いわゆる、住宅購入に向けたプロセスを一歩、一歩と進めていました。そして、実際の家探しではマンションはもちろんのこと、条件に合うものが無いとなるとそのエリアの土地、戸建、新築から中古までの色々な可能性を探っては、内見をしに行ったり現地にふらっと足を運んだりを繰り返しました。

そうやって、購入するための条件や価値観を固めるため、主に私(妻)主導でたーくさんの情報をえて、少しずつ整理していったのですが。私は案外どこでもここはいいかも!と思えるのに夫はなかなかうん、と言ってくれない。夫婦共揃って、ここは良いねと思える物件にはなかなか出会えませんでした。唯一、ここは良い…!となった古いマンションがあったのですが、なんと梁の高さが夫の身長より低く。。そこは泣く泣く断念しました…。


そうこうしていたある日、あまり期待をせずに出会った地元の設計会社の営業さんが、予算やエリアなどの希望に基づき紹介をしてくださった物件がありました。
今まで見てきたものとはだいぶ趣が違うけれど、一緒に見てまずは価値観を擦り合わせるだけでも、ということで内見に向かった家がありました。

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築45年なので外観は古い家ですが、所々大切に住まわれていたような印象を受けました。木製の雨戸をあけて、そこに広がる庭の風景を見たときに、「あ、ここだ。」と感じました。夫も私も、この時ばかりは「素敵だね」となりました。

そしてその日から2ヶ月後、私たちはその古くて大きな庭のある家を契約したのでした。